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雪の奈良で

2014年02月17日

雪の奈良で家居護理用品

一夜あけた奈良は雪だった。午前中も降り続き、古都は、すっかり雪化粧し、墨絵になってしまった。

こんな日はのんびり本でも読んでいるに限るのだが、興福寺の五重搭の雪景色が見たいという誘惑にかられ降りしきる雪のなか見境なく出掛けて直ぐに後悔する羽目となった。カメラを落として、レンズの繋ぎ目が剥離して、使い物にならなくなった。

降りしきる雪景色は絵には為らなかった。しかし興福寺の近辺には博物館があった。催し物は「お水取り」。私の興味をそそるネタではないが、止む得ない。館内は閑散としていた。こんな空模様だからなのかどうか分からないが、私にとっては閑散とした博物館は好都合である。館内の順路逆流も勝手放題、さっき見た中身を再度確認するため、直ぐに戻れる辦公室傢俱

「お水取り」つまり「修二会」の縁起を私は知らなかった。 東大寺二月堂の十一面観音に対して自らの懺悔、安泰を祈願する法要で、縁起は八世紀中程、中国からの伝来の法要様式らしい。旧暦の正月は二月、新春に国家安泰、緒願祈念の法要として人気を集めているのだろうが、悔過を願うことは、知らなかった。

法要の中身は時代と共に変わっていったようだが、歴代の天皇を始め、多くの権力者が悔過を願っての行事が新春の祝い行事になっているのも、いかにも日本人の過誤も水に流すおおらかさなのかalexander hera…。

帰りに、夕食に小料理屋によった。冷えた体に、今夜は燗酒を頼み、せかせかと飲んでいると、いいのみ口ですね!と云われた。せかせか飲んでいたのは、行ける口だからではなく、冷え込んだ夜道が怖かったからだ。


雪の日の急かれる酒の夜道かな  


Posted by 震霧的愛戀 at 13:40Comments(0)